ロンガイルート登山4日目
さていよいよマウェンジ峰の麓まで行きます。これまでで一番のキツイ登りがキケレワから続き、一気にマウェンジ峰麓まで連れて行ってくれます。
でも問題ありません。なにせ息切れしないように歩いていきますから。
登りの途中で3776m到達!富士山頂と同じ標高の場所には、竹槍が立っていたのでおもわず記念撮影を。
マウェンジ峰の麓に到着。キャンプ地はすぐそこと言うガイドだが、岩場ばかりでテントらしきものは全く見えず。不審に思いながらも進み、谷を覗き込むと何とも幻想的な風景が。
とうとうマウェンジターンハットに到着していました。
水が多いともっと綺麗で澄んでいる水色の湖です。でもミネラルが強くて飲めないので、食事用のお水は近くの湧水から汲んできます。
そして目の前にはドーンとマウェンジ峰がたっています。
ロッククライミングの技術と公園側に死んでも責任は自分にあるという誓約書を書けば、このマウェンジ峰に登れます。
一時岩が脆く危険ということで、禁止になっていましたが今再開しています。
私は見ているだけで怖くなってきました。落ちたら・・・、痛そう!
トイレの話
チームによっては専用のトイレテントを用意しています。でもそんなのなくても公園側がトイレ設備を整えてくれています。
ボットン式トイレです。皆がちゃんと穴に命中してくれれば、綺麗なものです。風が強いと少しおしりが寒いけど。
紙もそのままトイレに投げ入れます。
困るのは鍵が掛からない場合。人が近づくとワザと咳をしたりして、気が小さい私は落ち着けません。
所要時間
キケレワキャンプ―マウェンジターンハット 4時間30分
ロンガイルート登山5日目
朝日が当たりマウェンジ峰が綺麗に見えます。たださすが4300mの高さでした。睡眠は浅く、オシッコに行くのが寒くてツライ。尿瓶が必需品ですね。
歩き始めてすこ〜し登りがありますが、何故か下っていきます。折角登ったのにもったいないな〜と思いながらも、キボ峰へ向かっていよいよ最終キャンプ地に移動していきます。
途中よくHPの体験談に出てくる墜落したセスナ機の残骸が道端にバラバラと落ちていました。鉄板が剥がされているのは、ポーター達が持ち帰っているからとのこと。それでどうするの?
最終宿泊地キボハットが見えてきました。登頂アタックルートもはっきりと分かる近さです。
いよいよ今夜か〜、と心配で不安で。登れるといいな。
ここはサドル砂漠と呼ばれている場所で、いつもお昼頃の私たちが歩く頃になると冷た~い風が吹いてきます。太陽が照っていても寒い。
防寒着を着てただひたすら歩き続けます。
キボハット手前がとてもキツイ登りになっています。距離は無いけど、この標高で最後にこの坂道。疲れるな。
キボハット到着。でも僕たちは小屋ではなく、テント泊です。小屋はマラングルートで登っている人用です。
夜中出発なので早く休みたいけど、体を標高に慣らすため我慢して夕食まで起きておくことにします。
マウェンジターンハット―キボハット 6時間
ロンガイルート登山6日目
一般的なのは夜中12時に出発するのですが、私たちはスローペースのため11時発にしてもらいます。まだ他の登山者が動き出す前に、静かに私達はキボハットを出ていきます。
10時にポーターさんが起こしに来ますが、寝るのは諦めていたので目は覚めています。用意していた服に着替え、気合を入れて靴ひもを結びます。
食堂用テントにはお茶・ビスケット・お粥(朝食に毎朝作ってくれます)を食べ飲んで、体を温めていきます。
11時。いよいよ長い、長~い1日の始まりでした。とにかくゆっくり、息を切らさないスピードを保って登り続けます。
急な砂地の上りを、ジグザグと。ジグザグと。
岩場が増えてきたらギルマンズポイントまで少しです。結構良いペースなのか、抜かれたのは2人組の1グループだけ。
後のグループのヘッドランプの明かりは、まだ私たちの下にありました。
ギルマンズポイントにはまだ暗い5時30分に到着。ガイドが持ってきた甘〜い紅茶とビスケットを食べ、すぐに次なる、
そして最終の目的地ウフルピークへむかいます。
6時を過ぎて空が白み始めました。この時間が一番寒い!
お鉢めぐりの坂を登り続けていきます。
左に氷河を見ながら、朝7時にやっと、やっとウフルピーク到着しました。
看板での写真撮影に人の群れがスゴイ。この寒い中写真順番待ちはツライ!
やっと順番が回ってきたと思ったら、パッと撮ってパッと次の人に変わると一瞬の出来事でした。
そんな一瞬のアフリカ大陸最高峰キリマンジャロのウフルピークでしたが、登れた感動は十分感じました。